世界一受けたい授業 82歳のアプリ開発者 若宮正子さん いつまでも現役で過ごす方法&健康長寿の秘訣 11月4日
2017年11月4日の世界一受けたい授業の特別授業は、『いつまでも現役でいるための健康長寿の秘訣』で、若宮正子先生(82歳)が授業をして下さいました。


60歳を過ぎてからパソコンを始め、81歳でプログラミングを学んだ、世界最高齢のアプリ開発者です。
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■若宮正子さん
1935年生まれ
1954年より1997年まで都市銀行および、その関係会社勤務
高齢者の生きがい作りを目指すメロウ倶楽部幹事(全国規模のシニアネット)
NPOブロードバンドスクール協会理事
WWDC 2017でTim Cookにも対面した若宮正子さんが「世界一受けたい授業」に「先生」として出演しています。 pic.twitter.com/B7gwW5UEdf
— からがな (@Krgn1002) 2017年11月4日
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高校卒業後大手銀行に就職。事務作業は苦手で落ちこぼれ社員でした。部署が変わってアイデア・企画を出す仕事についてからは、能力を発揮。初の女性管理職になります。
パソコンを使うようになったのは、定年後、90歳の認知症の母の介護がきっかけとなりました。
おしゃべりだったのに、母と二人暮らしになり、母は話し相手にはなりませんでした。その頃新聞広告をみて『パソコンが出来ればオンラインシャットができる!!』自分もしてみようと思いました。
家にいても、コンピューターとネットさえあれば、外の世界の人とおしゃべりできるとワクワクしたそうです。
逆境をチャンスにしたのです。
■エクセルアート&TED出演
70歳で高齢者向けのパソコン教室を開始。
楽しみながらパソコンでできることはないか考え、表計算ソフトで、模様をデザインするエクセルアートを考えました。
刺繍や手芸が好きなシニアに向けて、好きなことでコンピューターに親近感をもってもらおうというものです。マス目に色をつけて塗りつぶしたり、グラデーションをつけたり、線をひいたりの組み合わせで模様を作ります。うちわにしたり、オリジナル紙袋を作ったりして楽しみます。
79歳で、世界各国の著名人が講演するTEDの東京コニュニティーで講演しました。
■ゲームアプリhinadan(ひなだん)
高齢者向けのゲームがないなと思って、81歳でプログラミングを始めました。
そして半年後できたのが、ゲームアプリ「hinadan(ひなだん)」です。ひな人形をひな壇の正しい位置に配置する内容です。
アメリカApple開発者会議(WWDC)に、最高齢82歳で参加。AppleCEOティム・クックと対面しました。
「ないなら自分で作ろう」そんな思いで新しいことに挑戦したのです。
81歳のおばあちゃんが作ったゲームアプリ『hinadan』が癒やされる – エキサイトニュース https://t.co/qqiMWuX8vV @ExciteJapanから
— mami (@mamijc) 2017年9月22日
iPhone「82歳日本人開発者」は何がスゴイのか クックCEO「私たちは勇気づけられました」https://t.co/nQSPn965Xz
シルバー世代向けのゲームアプリ「hinadan」を作った若宮さん。
WWDCにスカラシップで招待されていたのか。— alnc (@Axel_Nico) 2017年6月5日
■次の目標
忙しくて疲れる暇もない先生。フェイスブックに毎日投稿しているそうです。安否確認の意味も込めて(笑)とのこと。
趣味は75歳で始めたピアノで、足腰も丈夫。これからの目標は、基礎からのプログラミングだそうです。
■若宮正子さんの名言
☆100点満点の人生なんてつまらない。経験はお金で買えない。
☆創造することこそ、人工知能にはできない最も人間的な活動。
☆人工知能は1から100、1000を作り出すのは得意。でも、0から1を生み出すことができない。
☆うまくいかなければ、途中でやめればいい。
☆自分でやって失敗しても、死んだりしない。途中までしかできなくてもそれなりの経験は積めた。
まとめ
若宮正子さんは、ユーモアもあり、柔らかい雰囲気もありながら、バイタリティーもあり、挑戦し続ける姿に感動しました。
こんな生き方ができたらと思いました。